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P１０
肉じゃがでも食べよう。
そう思ったとき。
ガチャッと音がした。
聞こえたのは玄関のドアの方。
あの音は鍵を開けた音、だと思う。
うそ、でしょ。
だって一輝くんがここに来るのは夕方のはず。
それじゃあ。
今、鍵を開けたのは……。
どうしよう。
もし怖い人とかだったら。
逃げた方がいいのかな。
そう思っているのに。
思うように動かない、足が。
そう思っていると。
玄関のドアが少しずつ開きだした。
恐怖のあまり。
ただ立っていることしかできなかった。
そしてドアが開いて……。
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