こんな大河ドラマが見たい⑤ 『西か東か』山名宗全・細川勝元

第16話 乱世の影 - 応仁の衝撃

本編：乱世の幕開け

### シーン1: 幕府の会議

(室町幕府の政所で、義政と側近の伊勢貞親が会議を開いている。幕府の内部は緊張感に包まれている。)

**義政:** (深い考えに沈みながら) 各地での騒動が収まらぬ。このままでは、私たちの支配が揺らいでしまう。

**伊勢貞親:** (冷静に) はい、将軍様。しかし、畠山氏や斯波氏の問題を調停しても、対応が首尾一貫しない報告が多く寄せられています。各守護家に分裂の火種が燻っています。

**義政:** 足元から崩れ去るわけにはいかぬ。強い統治を示さなければならぬ。大赦を通じて、ひとまず彼らを赦免するのも一手かもしれぬが…。

### シーン2: 大赦の影響

(大赦が発表され、義政の母、日野重子の死が背景にある。斯波義敏や畠山義就が赦免され、動揺が広がっている。)

**家臣A:** (不安げに) 斯波義敏が復帰したことで、彼の勢力はより強固になるのでしょうか？

**家臣B:** (心配そうに) それに、細川勝元の動きも気になります。彼の影響力が急速に増している。

(会議の中で、尋尊が疑念を投げかける。)

**尋尊:** 報告によれば、幕府と朝廷の対応は一貫性がありません。「公武御成敗諸事正体無し」とは、この状況を表すにふさわしい表現です。

### シーン3: 反勢力の結束

(山名宗全がスパイからの情報を受け取り、斯波義廉や大内政弘との接触を試みるシーン。)

**山名宗全:** (不敵に) 我々はこの混沌を利用し、反勢力の中核となる必要がある。畠山氏や斯波氏を活用し、場合によっては赤松氏とも手を組む考えだ。

(彼の側近たちが集まり、計画を練る。)

**側近:** 勝元の動きが鈍る今がチャンスです！私たちの策を進めるべきです。

### シーン4: 勝元との対立

(勝元が赤松氏の復活を推し進めるため、赤松政則を加賀守護職に任命する。宗全はそれに激しく反発する。)

**勝元:** (冷酷に) 赤松氏を立てて、私の支配を強固にするのだ。

**山名宗全:** (強い口調で) あなたの野望は、私たちの誇りを傷つけるものです。私はこのまま黙って見過ごすわけにはいきません。

### シーン5: 応仁の乱の兆し

(物語が進んでいく中で、義政が周囲の権力の変化に敏感になり、内部に溜まっていた不満が爆発寸前となる。)

**義政:** (自問自答しながら) 私の判断が、果たしてこの国を救うのか…それとも、更なる混乱を招くのか。

**家臣C:** (義政を見つめ) 殿、私たちは一丸となってこの混乱を乗り越えなければなりません！

### シーン6: 乱世の火蓋

(ついに、大名たちの対立が戦争を引き起こす中、義政は自らの運命を決定づける大きな決断を迫られる。)

**義政:** (決意の表情で) 今こそ、私がこの国を守るために何か行動を起こさなければならぬ。戦の火蓋が切られる前に、立ち向かう準備を整えるのだ！

(物語は、応仁の乱に向けた緊迫した情勢を背景に激しく展開し、義政と各勢力の運命が交錯していく。)

---

この物語では、義政と周囲の権力者たちの葛藤や、騒動を乗り越えようとする姿勢が強調されています。戦乱の前夜という雰囲気の中、それぞれの人物の思惑が交差しながら物語が進行する様子を描いています。

　##### キャスト

1. **義政（よしまさ）** - 演者: **堺雅人**

*内面的な葛藤を抱えながら、権力を維持しようと奮闘する将軍役。*

2. **伊勢貞親（いせ さだちか）** - 演者: **及川光博**

*義政の頼られる側近。冷静で知恵を授ける役回り。*

3. **山名宗全（やまな そうぜん）** - 演者: **大泉洋**

*カリスマ性を持ち、反勢力のリーダーとして策略を巡らす役。*

4. **斯波義敏（しは よしとみ）** - 演者: **ユースケ・サンタマリア**

*若き有力大名として復権を狙い、義政と対立。*

5. **畠山義就（はたけやま よしなり）** - 演者: **目黒蓮**

*冷酷な戦略家として描かれる大名役。*

6. **赤松政則（あかまつ まさのり）** - 演者: **東根作寿英（金田一少年の事件簿の異人館村殺人事件の犯人役）**

*勝元の策略に巻き込まれるキャラクターであり、複雑な立場にある。*

7. **細川勝元（ほそかわ かつもと）** - 演者: **阿部寛**

*圧倒的な野心を持ち、幕府内部での影響力を強めていく役。*

8. **日野重子（ひの しげこ）** - 演者: **倍賞美津子**

*義政の母であり、陰でさまざまな思惑を持つ重要なキャラクター。*

9. **家臣A（かしんA）** - 演者: **石井正則**

*義政に仕える若手の有望家臣役で、内政の知恵をかける。*

10. **家臣B（かしんB）** - 演者: **川原和久（『相棒』の伊丹刑事）**

*勝元のお供として、巧妙に情報を扱う役回り。*

---

このキャストは、各役者の特性を活かしながら、物語に深みを与えるよう設定しています。新しいタイトル「乱世の影 - 応仁の衝撃 -」は、物語の緊迫感やドラマ性を強調することを意図しています。