第59話

《Luca side》



「は?!お前それはやばいだろ、よく許してくれたな」



「ほんとだよ!誕生日の日に遥と遊んで欲しくて誘ったのに、途中で誘われたからってそれはないよ」



「しかも1時間だろ?Shinoさんよく待っててくれたな。自分の誕生日なのに」



「可哀想…、ていうか優しすぎて。遥やめて私と友達になって欲しいくらい」



「そ、それはだめ!!しのちゃんはあげない!」



「それ言えないからな?自分がやったこと思い出してみろ?」



「うっ、反省してるよ…」



絶対怒ってたよね、当たり前か。誕生日に僕と遊びたいって言ってくれたのに、1時間放ったらかしにされて、待っててくれて、僕はそれに甘えてしまった。



莉久と花織の言う通りだ。今更後悔しても遅いよな、あの時の自分を殴ってやりたい。今すぐ。



しかも僕1戦だけって言ったのに5戦くらいやっちゃったし、もう自分のこと嫌いになりそう。好きって思ったことはあまりないけど。

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