第19話
桃ちゃんと過ごすクリスマスは楽しかった。カラオケ言ってショッピングしてご飯食べて帰った。質問は沢山されたけど。
「彼とまだやってるの?」とか「何もされてない?」とか「もし彼と会うってなったら私も着いてくからね?」って色々言われたけど、全部私のことを思ってのことだから心がぽかぽかした。良い友達を持ったなぁ、私。
「会うことはないよ。お互いにリアルのことは何も話してないし、話したとしても会いに行こうとは思わないかなぁ」
「ならいいんだけどね、でも1つだけ言わせてね。私は鈴のことが大好き。だから心配もする。あんたがもし彼のせいで傷ついたら私は彼を殴りに行くから」
「桃ちゃん…ありがとう!そうならないように頑張るね!桃ちゃんの綺麗な手は人を殴っちゃだめなものだから!」
そう言って笑う。桃ちゃんが私を大事に思ってくれてるのは伝わってくる。だから私がLucaと関わったことで傷ついたら、桃ちゃんは本当に殴りに行くと思う。私が彼と関わって傷ついたのならそれは自分のせい。
今は傷つくとかそんなことを思う前にLucaといるのが楽しいの。これから傷つくかもしれない。でもね、それでもいいの。私と彼は"ネット"という脆い糸で繋がってるだけだから。いつでも切る事が出来る、それが"ネット"だ。
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