第10話
遊び終わって2人で話してると思いついたようにLucaが言う。
『しのちゃんってランクマ行かないの?』
『うーん、前は行ってたんだけど疲れちゃった』
ランクマ(ランク戦)というのは、サバイバー側ハンター側にそれぞれ6つの段位あり、上に上がれば6段、6段の上に最高峰というのがある。始めは全員1段から始まる。シーズンが変わればランクはリセットされ段位は落とされる。しかし2段より下は落とされない。
私のランクは2段。Lucaは3段。私はもうランクマ引退してるから上がることはだろう。正直ランクマよりハーレム戦の方が楽しいし。ランクマよりハーレム戦と思ってればいきなりLucaが言う。
『ねぇ、僕と一緒にランクマ行かない?』
『え?』
『だってしのちゃん2段にいる実力じゃないもん。もっと上行ける。僕と目指してみない?』
そんなことを言われたのは初めだった。ただ楽しくプレイ出来ればいいと思ってた。でもきっと心のどこかでは上に行ってみたいと思ってたんだと思う。いいきっかけだったのかもしれない。
『…行ってみたい。一緒に行ってくれる?』
私がそう言えばLucaは嬉しそうに『もちろん!』と言った。いつから行くか予定を立てた。いきなりランクマよりマルチで相性を確かめることにした。確かめるまでもないと思うけど。今までハーレム戦に使ってた時間をランクマに使うことになるとは思わなかったな。
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