過去

第23話

律に言う覚悟は決めた。でもまだ迷ってる自分がいる。嫌いにならないって律は言ってくれた。だけど本当に?汚い私の話をしても本当に嫌わない確信はある?



言い淀んでいると手をぎゅっと強く握られた。それだけで安心してしまう自分がいる。律なら大丈夫って思えてくる。



大丈夫。律なら大丈夫。



「中学生になったくらいだったかな、今から約3年前くらいの時、私はまだ清水さんにお世話になってたの。中学生だったから自立するにはまだ難しくて」



「小学生と違って中学生になるとみんな恋をするようになった。小学生の時のような甘いふわふわした感じじゃなくて少し大人の階段を登るようなそんな感じの恋。小学生の時は手を繋いだりするだけだったものが中学生になるとキスをしたりもう少し上のことにも興味を持ったりするじゃない」



「そういう知識も増えていって周りの子もみんな経験するようになってったの。友達も恋人ができてそういう話も聞かせてくれたの。あ、もちろん簡単な感想とかなんだけどね、そういうことが周りに飛び交ってたから私も必然とそういうことに対しての知識はあったの」

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