30歳まで独身だったので男と結婚することになった
あかべこ
プロローグ
「30歳まで独身だったら俺と結婚するか?」
そんな話を酒の席でした事がある。
相手は金髪碧眼のきらきらしい容姿をした貴族でありながら、冒険者として国中を放浪するお前がお勧めするならと小汚い酒場でもついてきてくれるような気のいい男だった。
「お前となら良いかもしれないな」
友人は楽しげに笑いながら酒を飲み、隣国の女王が女性を妻として娶った話を思い出した。
「まあお前は貴族だしさっさと結婚しそうだけど」
「……まだしないよ」
その友人はふわりと小さな笑いをこぼしながらそう答えた。
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