第13話
「ご、ごめん、なさい………っ」
「なんで謝るの?別に俺怒ってねえよ」
すると、軽々とあたしを抱き上げた彼は長机の上にあたしを座らせる。
そして、あたしの顎を指で持ち上げるとあたしが学校で着けている眼鏡を口で抜き取る。
カシャンと、小さな音を立ててあたしの膝の上に落ちた眼鏡。
「ふ〜ん、いいな」
訳のわからない言葉を吐いた彼は、あたしを持ち上げてどこかに向かう。
まさか、エッチ部屋に連れてかれる…っ?
それは嫌………っ!
「離して!嫌……っ!」
泣きながら彼の腕の中で暴れるあたし。
必死に降ろしてもらおうとするが、降ろす気はないらしい。
それどころか、足を止めようともしない。
エッチ部屋が見えて、覚悟を決めるときがきたと思った。
ぎゅっと目を瞑るが、彼の足は止まらない。
ゆっくりと階段を降りていき、あたしのクラスの前で止まる。
クラスの中に足を踏み入れ、あたしのカバンを持ってどこかに向かう。
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