掌に乗せきれないくらいの愛を

貴方がくれたから

私も何か贈りたい

そう思った

だけど、貴方の愛が私の掌にあるから

私はこの手を動かすことができなくて

ただここに

立ち尽くすだけ


数えきれないほどの間違いは

貴方だから

許された



掌を空に翳して暗い夜に溶けた

貴方が笑うから

私は泣いたんだ

そう思った

だけど、貴方の愛は私の中に育つから

私はこの手で包み込むだけ

ただここで

育んでいくだけ


数えきれないほどの間違いは

貴方だから

許された


静かに寝息立てる我が子を

ただ愛しいと思うことが

貴方の愛の証

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