梢が「ね？辰秋は、最近人と喋ったりする事は無かったでしょう？」と訊ねた。

辰秋が「あぁ。でも、最近は、他人と上手く関われるように練習をしているよ」と梢に返事を返した。

梢が「そうなんだー。でも、色んな人と関わる事で、優しさだったり、思いやりだったり色んな事を学べるから良いよね？」と辰秋に笑顔を見せた。

辰秋は「あぁ、そうだな？でも、俺の方は競馬で作った借金で母ちゃんにお金を出してもらっていて、お金も自分で払えないくらい生活も困って居るんだ」と梢に話をした。

梢は「そうなんだー。競馬なんて勝ち負けで言えば負けることの方が多いから、競馬なんて辞めた方がいいよ」と辰秋に注意をした。

辰秋が「そうだよな？やっぱり、俺も梢みたいに誰かと助け合って生きて行く事が下手で大変だったよ」と梢に声を掛けた。

梢は「私が居るじゃ無い？もう少し肩の力を抜いて、好きな事だとしても、節約していけばいいし、そこで他に競馬よりも好きな事を見つけられると良いね」と辰秋に返事をした。

辰秋が「あぁ、そうだな。俺もそう言う競馬じゃない、別の事で、好きな事を見つけられる様に頑張るよ」と梢に伝えた。

そうして、梢はアルバイトをして、ホリキタ喫茶店で働き始めて、辰秋もそこで競馬では無く、ホリキタ喫茶店で働く事にしたのだった。

その後、梢は「そうだ。辰秋は、私とこれから先どうなりたいと思って居る？」と話し掛けた。

辰秋が「うん？特別な存在にはなりたいけど、過去をどうしても引きずっちゃって前を向いて歩けない」と話をした。

愛菜が「そうだわ。そう言う時は、休憩して落ち着いて、休む時なのよ。ゆっくりでも良い、傷ついた心を癒してあげてね」と辰秋を少し気遣って居た。

辰秋が「ありがとうございます。何だか凄く嬉しいです。」と愛菜に笑顔で返事に答えた。

愛菜が「いえいえ。あ、そうだ。そう言えば辰秋くんって好きな人はいるの？かっこいいから思わず居るのかなって思ったけど」と思わず笑ってしまった。

辰秋が「えー、そうですか？かなり、気にかけてくれて居るみたいで嬉しいです。そうですね？今のところはいないですよ」と愛菜に話し掛けた。

梢は「私は、中々上手くいかないよー。何やかんや言って幸せを考えた事が無かったし」と辰秋に返事をした。

辰秋は「あぁ、俺もだよ。でも、いつの日かお互いに幸せにならなきゃいけない日が来るかも知れないしな」と梢に返事を返した。

梢が「今日は、この後何も無いし、何処か食べに行かない？」と辰秋に声を掛けると、辰秋は「あー、ごめん。今日はちょっと用事があって、何処にも行けないんだよね？」と梢に返事をした。

梢は「そうなんだ。今日は何処へいくの？」と辰秋に尋ねると、辰秋は「あー？それはな？ちょっと用事があって行けないかも知れないんだ」と梢に話し掛けた。

梢は「ふーん。気をつけてね？」と辰秋に声を掛けた。

辰秋はすぐさま、梢を振り向かずに急いで走って行った。

辰秋は「今日で勘弁して下さい。借金は、もう返したはずです」と大きな声が聞こえて来て、梢がその方向を振り向くと「あ、あんな所にいた。どうして辰秋がこんな所に？！」と驚いて居た。

「借金をしてから、お前の住んでいる所のお金は支払って居るのか？だとしたら、家を出て行って貰いたい」と怪しげな男から話を切り出した。

辰秋は「分かりました。今の家を引き払って、知り合いの家に住まわせてもらう様にしますね」と怪しげな男達に話をした。

梢が「知り合いの家って誰の家だろう？」と辰秋と怪しげな男達の話を聞いて疑問に思っていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい