【各エピソードの感想】神盟帳/作者:sun-333333さま 《1》
>◇「参加作」を読もうと思った理由:あり
重厚なファンタジーを感じさせてくれる〝あらすじ〟に惹かれました。更新日を拝見したところ、再び投稿を再開されたといったところでしょうか。私も長らく更新が止まっている作品がありますので、是非とも応援させていただきたく存じます。
>第1章/序章
神話的な始まりですね。私は大好きです。〝火、水、風、自然、電気〟の5つの力が存在し、それぞれを司る神と文明が存在するとのこと。
特にオリジナリティを感じた部分は〝自然〟と〝電気〟ですね。通常ならば〝土または木〟そして〝雷〟とするであろう部分に〝これら〟をあてておられる点からも、後の物語への期待が高まります。
五大の力と神々によって守られた世界に降臨した魔王。そんな〝魔王〟に対抗する手段を持った〝勇者〟の物語が神話チックに語られる。
この〝序章〟は、そういったお話でした。
>目覚め
舞台となる時代は〝9001年〟の世界であるようですね。地球が壊滅する理由は作品や作者さまによって様々なものが挙げられますが、本作では〝巨大隕石の衝突〟とのこと。そして隕石からは〝危険音波〟が発生している。非常に興味を惹かれます。
場面はどうやら〝魔法〟に関する学校のようですね。日本人名が登場していることから、日本に類する国家、ないし共同体は健在なようです。
そして隕石の影響によって魔法の使用が可能となり、そうした人たちは〝メテオライター〟と呼ばれている。〝多機能手袋と多機能パッド〟という道具や、インターネットが発達していることも示唆されておりました。
このエピソードにて、一気に世界観のイメージが出来上がってまいりましたね。〝有魔力人種〟と〝無魔力人種〟というカテゴライズからは、少し不穏な要素も感じます。もちろん〝良い意味〟ですからね。
そして語り手は〝村木 守〟という学生のようですね。かなりの優等生であることが窺えます。彼が主人公なのか、果たして。
呪文には神学的な文言が含まれていることから、この世界では科学と魔法、そして信仰が大きな要素であることを察することができますね。世界観の構築にも無理がなく、没入感があって読みやすいです。
平穏な授業風景。その時、大きな地震が起こり、〝守〟は呪文を唱えて対応するが――。この〝目覚め〟は、そういったお話でした。
>神盟帳
主人公の活躍シーンからの開始ですね。この世界の魔法は〝式神〟を呼び出すことで発動されるようです。主人公の式神は〝精霊〟とのこと。神的存在の力を借りての魔法発動。非常に好みですね。そして〝魔力〟の種類には暗黒の側面を持つ〝呪力〟というものが存在するらしいことが語りによって知らされます。守の豊富な知識と優等生ぶりを垣間見ることが出来て好印象です。
謎の男の存在も気になりますが、魔力の根源を追った先での出来事が非常に衝撃的ですね。主人公は記憶にないはずであろう呪文を唱え、気を失ってしまいます。そして次に目覚めた時にはもう一人の〝村木 守くん〟の姿が。
そんな〝彼〟の正体にも驚きましたが、現在の主人公が「どういった状態」になってしまったのかも〝良い意味で〟非常に気になりますね。もしかすると入れ替わってしまったり――。どうなのでしょうね。ワクワクいたします。
と、いったところで。「ここが現時点での最新話」ですので、続きはまたの機会に投稿させていただきます。SFとファンタジーの融合というか、かつての「広義のファンタジー」を彷彿とさせる、非常に面白い物語ですね。
あと、呪文の詠唱が本当にかっこいいです。鳥肌が立ちました。こういったセンスは得がたいものであると思われますので、今後も登場させていただきたいですね。
謎の男と魔力の根源を追った主人公。そこで彼は〝光の神〟と邂逅し――。
この〝神盟帳〟は、そういったお話でした。
*
さて、これで各エピソードの感想を終えさせていただきます。あとは次のページにて、各オプションに基づいた感想のまとめを述べたいと思います。
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