第3章

第35話

それから、ある冬の日。



私達はデートをした。



二人でレストランに入って、美味しい食事を堪能した。



「美味しかったね!」



「美味しくてつい、食い過ぎた…腹いっぱい!」



彼が満腹になったお腹を摩った。



「ふふっ」



二人で笑い合い、窓の外を眺めたら…



雪が降り積もっていた…。



「結構、積もってる…」



栄くんが会計を済ませて



外に出る時、大変だなぁ…なんて思っていたら…



刹那、ふわりと身体が宙に浮いた…。



私の身体は、彼にお姫様抱っこされ、腕の中に包まれていた。



「足を滑らせると危ないから…」



栄くんの吐息と身体の温もりが私に伝わって…


私の鼓動が高まる…。

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