第3章

第28話

玄関の外で二人きりになると、私は彼を抱き締めた。



「…離れたくないな…。早く一緒に住みたい…」



「俺も…。また、連絡するから」



栄太くんはバイクに乗り、私の家を後にする…。



バイクに乗った彼の姿が遠くなって、寂しいと思っていたら…




ブレーキランプが五回、点滅した…。



「アイシテル…」



一体…何処まで彼は、私の心をときめかせるのだろう…。

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