第2章

第21話

山下公園に到着して車を降りると、ふわりと潮風が吹いた。



「う〜ん!潮風が気持ち良い…!

松下くん、連れてきてくれてありがとう!」



「ううん、デートと言ったら、海かな?と思って。喜んで貰えて良かった…!」



「それと…」



「そろそろ、名前で呼んでも良いかな…?」



「えっ…?」



私が驚いていたら…



「みきちゃん、好きだよ!」



彼の愛の言葉と共に、私の唇に彼の口付けが落とされた…。



彼の唇が離れ…



「私も好き…栄太…くん」



それは、私達にとって忘れられない初めてのデートになった。

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