第1章

第7話

「松下くん、技能試験お疲れ様。松下くんは、努力家で凄いね」



「覚える事が多くて大変でしたけど…俺、幼少期の頃から、車が好きで整備士になりたかったんです…だから、高校も工業高校の機械科に行って…」



「へぇ〜ッ…!何処の高校?」



「◯◯工業高等学校です」



「え"ッ!?」



私は驚いた。



◯◯工業高等学校と言ったら、この近辺ではヤンキー高校として有名だからだ。



『松下くんって…ヤンキーだったの…?』



「…俺は、至って真面目でしたよ?」



思考を読まれた…。



私、分かりやすいのかな…。



「工業高校はレポートが多くて、本当にやる気のある人しか卒業出来ないです」



「そうなんだ…。話聞くまで、知らなかった…」



一生懸命な松下くんって…何か…素敵だな…。

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