第1話:……神様?⑧

おいおいマジかよ。


この自称天照、俺があの日願ったこと一語一句間違わずに言ってきたぞ。


マジで本物なのか?


いや、でも神なんて本当にいるわけないし……メンタリストって言われた方が信憑性があるよな。


はっ⁉ もしかして俺を洗脳して変な宗教に入れようって魂胆か?


「……あなたが今なにを考えているかのか分からないけど、ただ私はそんなアンタの願い事を叶えに来ただけ」


なんかますます怪しくなってきたな。


でもここで無視したことによって何かされても嫌だし、取り敢えず話を合わせ続けるか。


一つ気になることもあるし。


そう心の中で決めた俺は、出来るだけ怪しまれないよう自然に返事をした。


「そうか。それが本当なら凄く嬉しいんだが、一つ聞きたいことがある」

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