第1話:……神様?④

そんなくだらない願望を話しているうちに、自分の家の前まで着いてしまった。


「んじゃ、またなよっち」


「じゃあね」


いつも通り別れの挨拶をした後…俺は家の鍵を開け、玄関で靴を脱いでからリビングのドアを開けると


「あっ!宗司おかえり~」


「………………」


パタン。


よし。


ここで慌てず静かに扉を閉められたということは、まだ俺は落ち着いているということだ。


……ちょっと待てよ?


なんでリビングに知らない金髪でスタイルの良い女の人がいたというのに、俺はこんなに落ち着いているんだ?


…………そうか! さっきのはただの見間違いか!


なるほど、なるほど。


それならこの落ち着きようも納得だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る