第2話

ブチ…っと、切られた通話。無機質な機械音が流れたままのスマホを耳から離すことが出来ず一人東京駅のホームでしゃがみ込んだ。





───佑弥うみくんに、会いたかった。





今日、どうしても会いたかった。会いたくて会いたくて…ずっと前から今日だけは絶対残業しないって上司にも伝えていた。





新幹線の切符もかなり前から準備して、お泊まりの用意もちゃんと前日から駅のホームのロッカーに預けて…何もかも完璧だったのに、それなのにっ!!






『──ブラック過ぎるよ、うちの会社っ』





直属の上司に頼み込まれて…仕方なく残業をしてやった。別にいい、終電までに間に合えば全然良かった。そう…間にあえばなんの問題も無かったっ!だけど、、






辿り着いたホーム、目の前で行ってしまった最終の新幹線。思わず上司のことを頭の中でコロシた。ズダボロになるまで頭の中で殴りつけてやった。

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