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目次
詩集 スケッチ
沼津平成＠空想≒執筆
向日葵
なにかおもうのか
そんな空向いてばかりいて
なにか悟ったんだろ
悪いことはいわない
僕に教えてくれよ
白いフェンスの向こうで
なにか悟った向日葵
だって悟らないことには
呆然と空を眺めることだって
できないように思うのさ
なにをおもいついたのか
よくしらんけど
ひとまず教えてもらおか
なんていわないけど
たしかに教えてほしいんだ
悟りを開いたのでしょう
たやすく入信をさせてもらえない
なら悟るしかない
向日葵の横に突っ立って
ひたすら空を眺めている
家に帰ったとき
テレビでは
この一帯で
不審者が出たと報じていた
それは何かの間違いだ
僕は向日葵といっしょに
悟りをひらいたのだから……
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