「短歌の秋」投稿作品

のび

解剖のヒトの眼玉を掴む時秋の陽ぼやり吾の業を問ふ

眼球の水晶体は、人体で最も美しい。

透明な長扁楕円体。樹脂に近い弾性。

空にかざせば虹が入りそう。

それがわたくしにも、貴方にも在るのだ。

物言わぬ美しきものを持っているのだ。







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