最悪で最高のソルシエール。*魔女は常にわがままで自分勝手*

猫野 尻尾

第1話:エウリュアレー・メデューシ。

俺の名前は「一神いちがみ レノ」

詳しくは言えないが、ある組織の総務部調査課に属している。


そして今、俺のマンションに同居してる女・・・。

朝から賑やかに俺のところにやってきて文句を言い始めた。


「ねえねえ聞いて」

「あのね、おっぱいの正しいほめ方早見表ってあるんだけど・・・ 」

「ちなみに Aカップはなんだって、でねBカップは

それでもってCカップは、Dカップは、Eカップは、で、Fカップは、Gカップはなの・・・でもこの早見表Gカップまでしかないの」


「Hカップがないの・・・Hカップの私ってほめてもらえないってこと?」

「失礼だと思わない?」


「別にいいじゃん・・・大きさじゃ誰にも負けてないんだから・・・」

「て言うかさ・・・Hカップだからでいいんじゃないか?」


「なにって?」


「脅威だよ・・・脅威・・・脅威のバスト」


「え〜そんなの美しくないし、だいいち褒めてないじゃん」


「贅沢言わない・・・世の中には Aカップにすら届かないヒンヌーな子のいる

んだからさ・・・」


そう俺の彼女のおっぱいはHカップ。

両方で常に3,000gもの重さがかかっているから肩こりが酷いらしい。

ちなみに彼女のスリーサイズは、B・W・H=90cm・63cm:・90cm。

とってもボリューミーな体。


そんなことにこだわってる彼女、そこらへんにいる普通のギャルに見えるけど

実は彼女は長い間、墓で眠っていた魔女なんだ。

名前は「エウリュアレー・メデューシ」

通称「エウリ」歳は何歳か分からない。

見た目で言うなら17歳から20歳くらいに見える。


なんで魔女が俺の部屋にいるのかってことなんだけど・・・これにはこう言う

経緯があったんだ。


ある夜、俺「一神いちがみ レノ」は相棒ヴァンと数人の部下を連れて洋式の墓所にいた。


「この墓か・・・」


墓石には「エウリュアレー・メデューシ」って名前が刻まれていた。


「これだな・・・彼女の墓に間違いなさそうだな」


《レノ・・・どう?》


「はい、パルヴァローテ様、これから取り掛かります・・・」


《そう、じゃ掘り起こして》


「いいんですか?」

「この墓は政府が管理してるんでしょ、許可取ってるんですか?


《許可は取ってる・・・墓を掘り起こすのは緊急時だからよ》

《いいから、掘り起こして覚醒する前に本社まで運んで》

《ラボに持ち込んで頭に制御チップを埋め込めば大丈夫だから・・・》


「分かりました・・・では掘り起こします」


相棒のヴァンの指示で数人の部下が墓を掘り起こしはじめた。


「ヴァン・・・伝承に書かれてあることは本当のことなのか?」


「ああ・・・昔のことだからな、どこまで事実なのかは分からないんだが」

「なんでも、この墓の下の女、エウリはその昔魔女狩りで唯一捕まらなかった

魔女だって話だ・・・レノ」


「エウリを捕まえようとエクソシストと村の者が彼女に挑んだらしい、

だが、結局こいつは村も森も全区域をあっと言う間に焼く尽くしたって話だ」


「過去から長年の我々の敵だったガネルバックって悪の組織もこいつがひとりで

殲滅したって話だぜ」

「あまりの脅威ってことで魔術師評議会の六長老が力を結集してアマルダの短剣を使って、エウリを封印したって聞いたがな・・・」


「アマルダの短剣か・・・」


つづく。


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