第47話

白い壁、白い天井、消毒液のようなツンとした匂い...





何度来ても慣れないココに...





あたしのたった1人の愛しい人は居る





ーーーー...コンコン





幾度となく訪れたことのある、この"病室"、、






「...はーい」




中から聞こえてきた寝ぼけた声に、頬が緩むのを感じながら、ゆっくりと扉を開く






『...り〜んっ!久しぶり、調子どう?』





「あぁ...紗綾かよっお前全然見舞い来ねぇから、俺のことなんて忘れてるのかと思った」





そう言って、あたしの持ってきた袋の中を物色する1人の男






ーーーー...柏木 凛





そう、たった1人のあたしの弟...唯一の家族...





あたしを裏切ったりしない、大切な、愛しい、、





大事な弟、、

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