「じゃ。また放課後迎えに行くわ！」

偽物の交際に甘いひと時などあるはずもなく、用を済ませると去っていく斗真

その距離感があたしにはちょうど良かった

放課後になれば、あたしを迎えに来て、そのまま３人で乃愛ちゃんの高校に向かう

そこで２人とは別れて、あたしはバイトにいくんだ

ーーー…いつも通り

自分も教室に戻ろうと、座っていた非常階段から立ち上がり、スカートをパンパンっとはらった時だった…

「へぇ...お前らそういう関係だったんだ」

『...っは？！だ、だれかいるの！？』

突然聞こえてきた声に驚いて、、

『...っえ、、わぁっ！！』

周りをキョロキョロ見渡したせいで、足を踏み外し、下の踊り場まで落ちてしまった

『っいったぁ......』

３段くらい上から落ちただけで、そこまで大怪我をしたわけじゃないけど、足首をひねったのか、力が全く入らない

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