第3話

快感の波が押し寄せてくるのが分かるっ






『っ・・・はぁっ、、』






声を我慢するのが苦しくてっー・・・吐息が漏れてしまうのはもう仕方が無いと思う






あまりの快感に身体が震えて限界に達するー・・・その瞬間、、グッと咥えていた親指の付け根に、ギリリッと歯を立てて声を我慢するっ







力み過ぎて切れてしまった親指の付け根から流れた血が、脱力した私の口元からツーっと流れていくのがなんとなく分かった








「─…あー…いま手ぇ離せねぇから…切るわ」







そんな私に気付いたのか、たまたまなのか。






旺司くんはスマホを放り投げて、そっと私の上に跨る






文字通りー・・・本当に投げられたスマホの行方が気になり、それを目で追っていると、、







綺子きこー…よく"声"我慢デキたな、、」







私の口元を流れる血液を、そっと自身の親指で拭いとった旺司くんはー・・・







ソレをそのままペロリと舐めて、私を見下ろす






「っで?ー…勝手にイッていいなんて、俺許した覚えねぇんだけど…"女神めがみ"は俺にナニしてくれんの?」






ーー女神、、なんてっ、






私の苗字が"愛上めがみ"って、イジられる為に存在するような苗字だから





彼は時折こうして私のことを"女神"と呼んでは、調子のいいことを言ってくる

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