世の最果ての悲しい物語

銀の鎧の中の息絶えた騎士の顔を、王女は愛おしげに見つめた。そして血濡れた剣を見、剣が吸ったあまたの血を思った。王女は一粒涙を流すと、騎士の手を取り、騎士が握る剣を自分の喉元にあてがい、そのまま貫いた。

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