旅路の果
旅路の果に、一人の女が倒れ伏している。女は人生に絶望し、尼僧院に駆け込む代わりに着の身着のまま旅に出た。ほとんど薄明になった意識で、女は故郷を懐かしんだ。追憶の故郷に絶望はなかった。旅は終わったのだ。
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