第37話



金曜日ーーー。





ついに来てしまった。


今日は月に1度、家に帰らなきゃいけない

週末だった。


ともみはある程度

家庭の事情をわかってくれているから

私の家に泊まりに来る?と誘ってくれたが

カウンセリングと薬を貰いに病院に行かなきゃ行けない為断った。





この週末は寮も閉鎖になる。


バスに乗って、電車に乗って4時間と少し。

バスが駅に着いても田舎の電車は

1時間に1本しか走ってなくて待ち時間が結構ある。


家の最寄り駅に着いても

迎えなんて来るはずもなく歩いて家に帰る。

家に着くのは20時前とかになる。


『ガチャ。』



何も言わず部屋へ行こうとするが

私の部屋に行くにはリビングを通るしかない。



(どうして帰ってきたの。)


(.......)



顔を見る限りこれは殴られる事は確定。

だったら私は黙りを決め込んだ。



『ドコッ。ガタッ。パシっ』


喋っても、喋らなくても

殴れる事が確定してたから

無言を貫く私を殴りつけた。


この痛みには慣れている。

これから言われる暴言にも。



(お前見てたらムカつくの。

一生帰ってくるな。野垂れ死ね。)



死にたくなって何故か笑えてくる。



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