第2話
どうやら祖母は私の事が嫌いらしい。
一度聞いてみた事があったが
理由なんてないと言われた。
理由がないなんてどうしようもないじゃないか。
私(なな)は物心ついた時から
殴られることなんて当たり前だった。
暴力なんて他の家庭でもあると思ってた。
異常だと、虐待だと知ったのは
恥ずかしいが中学2年の14歳の時だったーーー。
私の家は母子家庭で
祖母と祖父が2人で暮らしてる家に
一緒に住んでた。
痛くて、怖くて、
小学5年の11歳までは抵抗していた。
でも幼いながらこの抵抗は無意味な事に気づいた。
そしてある日突然
抵抗する事にも疲れたんだと思う。
早くこの時間が終わるのを待つようになった。
母親は男に夢中で見て見ぬふり。
近所の人も泣き声、叫び声、物音で
気づいてるのに見て見ぬふり。
もちろん学校の先生も
毎日傷だらけで登校してて不自然なのに
見て見ぬふりで周りに助けてくれる人は居なかった。
そんな不気味な私に
友達なんて出来るはずないーーー。
ずっとこの生活が続くと思ってた。
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