第11話

「恋音ちゃん。…君の命はあと、4年です。これまでと同じようにそれはもっと長くもなるし短くもなる。病状も同じだよ…」

「……」

「それまでに治療法が見つかるかもしれない。」



先生は残酷だね。またそうやって期待させるんだ。


「のん…」


お兄ちゃんがわたしを支えた。わたしの涙は止まらなかった。



「お兄ちゃん?先生?…お願いがあるの。」

「なんだ?」



「3人にはこのことを言わないで。」


「…え?」

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