「本当だよ。あと九ヶ月くらいかな？

一年前から、わかってるの。だから、いまは最後の夏。ハルは最後の恋。美礼と空牙は最後の友達。」

「そんな、」

俺たち三人はただ呆然としていた。

信じていないはずなのに、涙だけはでそうだった。

ー恋音、わざわざこんな、辛いこと言わせてごめんな。俺も大好きだよ。俺の力で恋音を笑わせてあげたい。

俺が支えるから。そばにいるから。ー

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