第29話

その帰り、私は送ってくれたハルに理由も言わず一方的に別れを告げた。


泣かないで言えた。

頑張れたよ。私。


何時の間にこんなに好きになってたよ。ハル。

その夜わハルからもらったテディベアを抱きしめて眠った。


ーちょっとの時間だけだったけど、幸せな最後の時間をありがとう。決して、嫌いになったんじゃないよ。ハル。ー


その日、私の涙が枯れることはなかった。

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