第20話

「ハル…?私でいい…の?」

「恋音が、いい。」

「っ…」

「恋音以外いらないよ。」


「ハル、よろしくお願いします。」


「恋音!」


俺は嬉しくて、恋音を抱き寄せた。


ーその後、俺の前を歩く恋音が顔を隠すのは、照れ隠しだと思っていたよ。でも、本当は気づいてあげられれば、よかったんだ。自分の目の前を歩く恋音が泣いていたことを。独りで苦しんでいることを。大きな、大きな闇が潜んでいることを。ー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る