第43話
お礼を言って店の外に出ると、
黒塗りの車が停めてあった。
「あ、志弐?お仕事とか…大丈夫なの?」
車に乗る前に志弐に問いかけた。
「今日は久しぶりのオフだから」
「え!?じゃあ、ゆっくり休んだ方が
いいんじゃ…」
「細かいことは気にすんなよ、
俺が紅亜と居たいんだからいいだろ?」
そんなこと言われると、
なにも言えなくなる。
「…よし、別なとこ行くか」
「え?」
志弐は運転席にいる女の人に言う。
「予定変更、歩くから」
「週刊誌に撮られないように気をつけなさい」
そう言って車は発進した。
「志弐どこいくの?」
「俺ん家」
え?家?志弐の家?
「ちょ、!大丈夫なの?」
「何がだよ」
や、だって週刊誌に…
「黙ってついてこい」
有無を言わせないような言葉になにも
言えなくなってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます