予感 ( 朔夜side )

第7話

吉良組の若は、本当に無愛想だ。


今日だって、


新入りの、可愛げのある若造が


若にご挨拶に言ったというのに、


いきなり、花の名前だけを言うなんて、


どこにそんな会社がある?


まあ、極道なんだが 、


俺は、若いや海歟とは小さい頃からの腐れ縁で、

かれこれ、15年はお仕えしている。


仕事の時は敬語だが、


プライベートの時は普通に話している仲だ。

( 勝手に思っているだけ )


まぁまぁ、若の暴走は凄まじい。


今だって 、、



「若がご指名されるなんて珍しいですね」


耳元で言ったのに無視 、

いや聞こえてないのかも知れない 。


どうやらある女に興味を持ったらしい。


180はあるだろう巨体に、


ハーフのような目鼻立ち 。

黒髪にツーブロの容姿完璧男 。


まさに異彩な空気を漂わせている。


花が好きで、和を愛する日本男児 。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る