第26話
それよりも、最近凄く気になる事がある。
ふとした時に人の視線を感じる事が多く為ったような。
気のせいだろうか。私ってば自意識過剰?いや、いつも真緒と一緒だし彼女のファンの視線と言う事もある。
う~ん。
首をかしげて考える私に真緒は不思議顔をしてる。ま、当然か。
「どうしたの、悩み事?由香、さっきから変だよ。」
真緒に気付かれた。
「ねえ真緒。真緒は最近人の視線とか感じないかな。ふとした時にさ。」
思い切って聞いてみた。
「あ~」
ふうん。思い当たる事が有りそうな返事だね。
「それ、多分『龍王』の人達かもしれない。」
「は?」
『龍王』って黒豹先輩のチームだよね。何で『龍王』が私達を見てるわけ。
「私の彼が『龍王』に入ってるから。」
「真緒、彼氏いたの!しかも『龍王』。」
「うん。最近付き合い出した。お兄ちゃんの友達でね。凄く優しくて王子様みたいな人だよ。」
「お兄ちゃんの友達。じゃ3つ上なんだ。」
「この学校の3年生。普通科にいるよ。お兄ちゃんより一つ年下。しっかりしてるし
時々年上に見えるけどね。」
真緒は幸せそうにコロコロと笑った。
なるほど。私じゃなくて見られてたのは真緒か。とんだ自意識過剰じゃん。恥ずかしい。
つまり上級生の彼女さんだから注目されてた訳だ。
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