入隊試験②
ーー
それは、怪獣討伐組織「
(すげえ、歩けって思えば歩けるし、右手を上げればロボの方の右手も上がった!)
あとは・・・
『それでは最終試験を開始します。受験者の皆さんは各自支給された
口はマスクをしているかの如く隠しているようにも見える…。
そんなデザインだった。
俺と他の受験者達はさっそく
心がそそるぜ・・・。
歩いているだけなのに、
ここが会場かって?
何だあれは!?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
目の前には何故か怪獣がたくさんいた。
何なんだあれは!?
何でCRATZの試験会場に怪獣が!?
『これから皆さんにはあちらにいる怪獣達と戦ったいただきます』
「はあ!」
「ふざけんな!」
他の受験者達と同意見だ!
いきなり怪獣相手って…。
すると、近くにいた試験官の男がみんなに言ってきた。
「ご安心くださいここにいる怪獣達は、我々が調教した試験用の怪獣です。ある程度は皆様に危害を加えないようにしつけてありますので皆さんは安心して試験に挑んでください。」
「は?」
何言っているんだ?
戦闘の訓練だろ?
なのに、ある程度危害を加えないって?
逆に俺は怪しく感じた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
3…2…1…0!
カウントダウンの宣言と共に最終試験の開始が伝えられた。
とにかくやってやる!
俺は手当たり次第に自分が乗っている
試験官の言った通り、本当に手応えがねえ…。
やっぱり試験だからか?
でも、こんなんで本当の怪獣相手に戦えるのか!?
そんな考えが俺の頭に過る中、その事をすっかり白紙にするかのような、事態が発生した。
「な、なんだ!?」
いきなり1体の怪獣が他の怪獣とは明らかに違うように暴走を始めやがった。
なんだあれは!?
他の受験者が危ない!
そう思った俺はとっさに襲われそうになった受験者を助けた。
『大丈夫か?』
『あ、ありがとうございます!』
泣きながら俺に感謝したそいつはその場を後にした。
すると、試験終了の時間が来た。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ーー試験から一週間後。
試験はやるだけやった。
自分でもよく頑張ったと思っている。
だが、やはり無理かな?
俺みたいなおっさんがCRATZなんて…。
「やっぱり若い奴の方が…。」
そのとき突然スマホにメールが来た。
開いてみると驚いた。
◇ーーーーーーーーーーー◇
通知書
ヒビキ・ミナト様
この度は試験にご参加
ありがとうございました。
今回の件については
あなたを合格とします。
つきましては後日…
◇ーーーーーーーーーーー◇
え?
嘘だろ!
夢でも見ているみたいだった。
俺は、CRATZに合格したんだ!
「やったぜ!」
ついに始まるんだ!
憧れのCRATZの日々が!
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