第3話
「10月にはここを離れるよ」
真っ直ぐなあの人の言葉に
私はまるで身体が
動かなかった。
あと一ヶ月半。
近づくタイムリミット。
「おはよう」
「おかえり」
「おやすみ」
なんてたわいの無いこと
あと何回出来るのだろうか。
あの人のいない部屋で
涙が溢れ出す。
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