魔法学校と元戦闘ロボ

第6話 魔法学校

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数十分後




「…」




「…」




『気まずい!』




前に居るのは〔バルカン=アヴェンジャー=ブローニング〕…この国の王様兼お父さんだ、その王様と二人きり…。




「えっと…今回はどの様なご用でしょうか?」




「……ちょっと会いたくなってな…最近会ってないだろう?」




確かに、最近王様は隣国との領土問題でいつも忙しい。前会ったのはかれこれ3ヶ月前らしい。前のレンは寂しくしていたのであろう。




「…ですね。」




「いや〜子供ってこんな短時間で成長するんだな!俺は嬉しいぞ!」




俺の肩を叩きながら言う。




(結構痛いな…)




「…さて本題に移ろう。」




椅子に座り、話す。




「お前、魔法を使ったな?」




「…え?」




(不味い不味い!何でバレた!)




「…別にお前を逮捕する訳では無い。落ち着け。」




「…じゃあ何故?」




「…こっちが知りたい。前まで魔力が全く無かったのに、今は魔力が魔獣級だぞ。久々に見た時、驚いたぞ。」




流石、この国の王様。感が鋭い。




「で?逮捕する訳では無い。と言うのはどういう事ですか?」




「ああ…お前には魔法学校に通ってもらいたい。」




「ルーク=ブルク魔法学校…ですか?」




「そうだ」




(ルーク=ブルク魔法学校…この世界唯一の魔法学校だ。本来15歳から通える学校の筈だが…)




「あそこは15歳から通う学校では?」




「…飛び級」




「…!待ってください!ルーク=ブルク魔法学校の飛び級は過去一人も成功していない!」




「…そうだな、だから何だ?」




「確かにルーク=ブルク魔法学校に通いたいですが、私で合格出来るのですか?」




「お前なら出来る!」




「…」




「死か?それとも魔法学校に行くか?」




「……分かりました。やってやりますよ!合格して見せます!」




「いい心構えだ!その調子で頑張ってくれ!」




「はい!」




数時間後




「ふぅ〜」




辺りには湯気が立ち込める、そう。温泉だ。




「ここは温泉があるから良いんだよなあ〜」




(にしても異世界で温泉入れるとは…最高だ!)




「さて、研究ポイントを割り振らないとな!今ある研究ポイントはっと…」




«研究ポイント:568P»




「結構貯まったな〜今研究出来る奴は…初級魔法と〔凩〕かあ…」




(…凩にしよっ!)




«風系統中級魔法:凩の研究を開始します。»




(残り32pかあ、まあどっかで貯まるでしょ!)




◆◇◆




「ん?手紙?」




「そうです。ブローニング様が渡せと。」




朝、メイドから手紙を渡された。




「えーとなになに?」




手紙を開くと中には豪華な紙と手紙が入っていた




「ルーク=ブルグ魔法学校の招待状?」




「…手紙…読み上げますね。」




「ありがとう。」




「おほん!レンへ、ルーク=ブルグ魔法学校に体験入学しろ。ブローニングより。」




「…えっ」




「さて、行きますよ!」




「ちょっと!待って!」




「いいから行きますよ!」




「(#^ω^)」




◆◇◆




「着いてしまった…」




目の前にそびえ立つのはルーク=ブルグ魔法学校。国内…いや、世界で唯一の魔法学校だ。




「大丈夫ですよ!学園の皆様はきっと優しいですよ!」




「そうか?」




(漫画とかでは大体、虐められる展開になるが…)




「さあ!校長室に行きますよ!」




◆◇◆




「ほー、凄いなここ。」




中は美術館のような景観をしている。とにかく豪華だ。




「なってたってルーク=ブルグ公爵が直々に経営している学校ですから!そりゃあ豪華ですよ!」




(ルーク=ブルグ公爵、何度か会ったことがある、とにかく陽気な人だ。)




「さて、ここです。」




『ここが校長室…』




(質素なドアだ…教室のドアと全然違う。)




コンコンコン




「どうぞ~」




ガチャ




「では。」




そう言うとメイドは出て行ってしまった。




「やあ!久しぶりだね!」




「…ど、どうも…」




「さて、座ってくれ。」




「はい。」




中も質素な部屋だ。芸術品などは一切無い。




「さて、君はこの学校について知っているかい?」




「えぇ、大体は。」




「んじゃ、説明してみて。」




「はい、ルーク=ブルグ魔法学校はこの世界唯一の魔法学校であり、家柄、過去、一切不問の難関校であり、唯一魔法使用免許が取れる施設です。」




「うんうん」




「校内は活気に溢れており、積極的な生徒が多いそうです。又、校内では魔法は禁止。魔法館でのみ魔法の使用が認められています、校内では〔決闘〕というシステムがあり、それで校内の揉め事を解決します。」




「うん。そこまででいいよ。」




「分かりました。」




「大体そんな感じ、よくできました。」




「ありがとうございます。」




「にしても5歳なのになんでそんなに頭がいいんだい?」




「…分からないです、ある日起きたら急に別人になったような…そんな感じがしたんです。」




「…まあいいか!」




(いいんかい!)




「おっと!もうこんな時間だ!授業に行くよ!」




「分かりました!」




◆◇◆




「ここが魔法館…」




中から生徒の声が聞こえる。




「そう!今回は火炎魔法の授業だ!」




キーンコーンカーンコーン




「お前ら…………今………生………」




魔法館のドアが厚いのか、よく聞こえない。




「それじゃ入ってこーい!」




「いいか?君は王族だが、ここでは平民と一緒だと思ってくれ、分かったかい?」




「はい!」




ドアを開ける。




ガラガラ




「行ってらっしゃい!」

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