第101話

……という葛藤を、俺が1人でしているのも30分間。



そろそろ生殺しから解放されたい。




これでも高位の天使なのだ。

やることは山積み。



………おい。今誰か、こんな奴が高位なんて、天界も終わりだなぁとか思った奴いるだろ。




って、俺は誰に向かって言ってんだよーん!





……………はぁ。





もうすでに頭が悪魔に侵(おか)されている。





く、くそっ!


なんて強い悪魔なんだ。




一声も発さず、一触れもせずに俺を堕天一歩手前まで追い込むとは…





というか、その泣き顔も反則だろ。

今すぐ駆け寄って拭(ぬぐ)ってやりたい。

どうしたんだ?って優しく頭を撫でて抱き寄せてやりたい。



それで………

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