『幸せの種。』

第12話


真っ暗な中で・・・


僕は独りぼっちで・・・


泣いていた・・・



『もう、ダメなんだ。』と・・・



そんな僕に、神様が・・・


『幸せの種』をくれたんだ・・・


僕はそれすら、冷めた目で見た・・・



すると、空が晴れて綺麗な虹を見た・・・



そして『幸せの種』が虹色に輝いた・・・


『育ててみよう。』『もしかすれば?』


と、僕は『幸せの種』を育てる事にした・・・



『どんな花だろう?』『虹色かな?』『綺麗なのかな?』



少し微笑んだ。空の虹が僕を照らす・・・


真っ暗な世界が、虹色に染まり・・・


七色に輝いた。『これが、幸せ?』



少しだけ、『幸せ』は、些細な事かもしれない・・・



そう気付けた。僕は何か勘違いをしていた・・・


笑顔が出来るから『幸せ』では


ないのだと・・・ 未来を描かないから幸せでは・・・



無かっただけなのだと・・・



綺麗な青空に架かる虹・・・


『幸せの種』が、どんな花を咲かすのか?


それだけでも『幸せ』な気持ちになれた・・・




いつか『幸せの種』が咲いた日、本当の『幸せ』はすぐ側にある。と思えた夏の日・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る