「ねえ、これあんただよね?」


「……ぇ」


朝学校に着くなり、クラスメイトに見せられた1枚の写真。

それは蓮と手を繋いで歩いている私たちの後ろ姿。


「あんたが蓮と付き合ってんの?」


「ねえ、なんであんたなの?」


「………………」


「…はぁ、イライラするわ~。本当にハッキリしないよね、いつもひとりで暗いしさ、」


「ほんと蓮の株下げて何がしたいの?」


「…………。」


蓮はクラスでの人気者

それに比べ私はクラスでひとりいるような根暗なタイプ。



「こんなやつの何処がいいんだか…」


「この手を繋いでるのも罰ゲームなんじゃないの?」


「………………」


「確かに!絶対罰ゲームでしょ!」


「「あはははは」」


ふたりはずっと笑いながら私をけなし続ける。



何も言い返せず黙っていると

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