③
「ねえ、2組の蓮くんさ彼女出来たって知ってる?」
「え!うそ!ほんと!?」
「らしいよ~、どの子何だろうね」
「え~めっちゃショックなんだけど~」
廊下ですれ違った女の子2人はそんな会話をしていた。
私の心臓はドキン!と脈をうつ。
うわ~、最悪だ。
本当に噂ってものは広まるのが早い。
そして靴を履き替えて学校を出て彼と待ち合わせをしている場所へと向かう。
早く彼に会いたくて小走りになる。
いつもの公園が見えて彼がブランコに座って携帯を触っているのが見えた。
「蓮!」
「杏奈!」
「わっ!」
公園の砂に足を取られて転けそうになるのを
ジェシーの大きな身体が受け止めてくれる。
「おわ、も~危ないじゃ~ん」
「あはは…ごめ。ありがとう」
蓮は私の頭をぽんっと撫でて
優しい笑顔を向けてくれる。
「今日どうしようか?」
「あ!あのねこの間言ってたバンドの新曲が出たの!」
「おお!まじか!CDショップ行く?」
「うん!!!」
手を繋いで優しい彼氏と一緒に過ごす時間が私にとってかけがえのない時間だった。
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