第4話 色のもつ香り





 その香りに触れたことがある

 よく思い出せないけど

 過去に通り過ぎた街で


 

 うつくしいうたを

 ほしかったことばを

 いま投げつける

 叩き割って

 踏み鳴らして

 後片付け



 さぁ

 お茶でものみにいこうか

 その色の変化を

 一緒に連れてゆく







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