第49話

言葉に詰まったお父さんに変わり、颯が真剣な表情で言った。



「颯‥」



私の手をぎゅっとさらに力強く握った颯。



「あぁ。そうだ‥。敵も、神山浅見組も互角だ。誰も通れなかった。争いは時間をかけて収縮したが、それは今誰もあの門を通ろうとしていないからだ。


それでも、今でも浅見組は門の監視を続けているし、敵も‥どれだけいるか把握はしていないがチャンスを伺っているのは間違いないな」




今でもそれが続いているなんて‥



いつも私の隣には颯がいて、笑っている透さんと秋さんがいる。だから私はいつのまにか幸せボケをしていたんだ‥。




颯の仕事はこんなにも危険なこと‥




ブルッと身体が身震いした時だった。

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