第25話
「颯?どうしたの?」
そんな時、いつも敏感に俺の感情を汲み取ってくれるのはこいつなんだ。普段は恥ずかしがるくせに、俺の腰に腕を回し懸命に俺の顔を覗き込もうとする。
小さな手が頬に伸びて暖かい体温を感じると簡単に俺の気分は浮上する。結局、百合とならどこでもいいんだ。
「何でもない」
「そっか」
頭を撫で微笑むと、俺の女神も満足そうに微笑んでくれた。そして小さな手を握り、また俺は強く思うんだ。
この手を絶対に離さない‥と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます