第111話

それから特に会話はなく、百合さんが通うことになる産婦人科へと到着した。



「こちらにおりますのでいつでも連絡ください。あの…本当にご一緒しなくて大丈夫ですか?」 




若には怒られそうだが百合さんの顔色の悪さに思わずそう聞けば…



「大丈夫!」



いつもの百合さんの笑顔に戻っていた。



さっきのは…?



なんだか腑に落ちなかったが



「秋さん、ありがとう。行って来ます」



車を降り百合さんは産婦人科へと入っていった。

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