膨らむ愛

第1話

(颯side)


「あ、颯!おはよう。飯?」


「あぁ」


久しぶりのオフの日。

エレベーターで出くわしたのは透だった。



「百合ちゃんは?」


「直樹の手伝いするんだとよ」



本当は昼間でゆっくりしてようかと思っていたのに…。俺の百合とのイチャラブ計画が直樹のせいで潰された。


時間はまだバラバラだが毎日起きれるようになった百合。だから前々から午前中に起きれたら直樹に料理を教えて貰うんだと楽しみにしていた。



それがまさかの今日



せっかくの俺の休み



それでも朝起きれたこと、料理を教えて貰えると喜ぶ百合を止めることなどできなくて、怒りは直樹へと向かっていた。



「あーぁ、直樹、ご愁傷様…」



隣で透の呟きが聞こえたが、それは無視して到着したリビング階へと着けば一直線に歩き出した。



廊下を歩いてリビングに入る直前、

聞こえてきたのは…

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