第4話 ブエンディア親子ははじめて氷を見る

31ページまで読んだ。


マコンドを旅立った一行は「湿気と沈黙の楽園」を2週間にわたってさまよった挙句、熱帯の森の中で「スペインの巨大な帆船」を見つける。船があるということは海が近いということ、数日を経て一行は海へとたどり着く。マコンドを文明に接続する道を探してここまできたホセ・アルカディオ・ブエンディアは落胆してマコンドへ戻る。


文明から遠く離れたマコンドに嫌気がさしたホセ・アルカディオ・ブエンディアは、村ぜんたいの移住計画を考えるが、これに反対する妻のウルスラが夫に隠れて村人を説得して回ったことにより失敗する。村人が移住計画を受け入れないと知った族長は、自分の家族だけでもマコンドから出ていこうと提案するが、当然のようにウルスラから反対を受け、断念をせざるを得なかった。


「おかしなことばかり考えるのはやめて、少しは子供たちの面倒をみたらどうなの」とウルスラに言われたホセ・アルカディオ・ブエンディアは、いままで気にしていなかった子供たちとの、時間を作るようになる。


村に新手のジプシーが現れたときも、ホセ・アルカディオ・ブエンディアはふたりの息子を連れてジプシーに市を見物に出かける。そこでホセ・アルカディオ・ブエンディアとその息子たちは「メンフィスの学者たちの驚異の新発明」を目にする。父親が「世界最大のダイヤモンドだ」と間違えた透き通った大きな塊は「氷」だった。



この小説に最初から現れるジプシーは摩訶不思議な存在で、まぼろしやまやかしによって人をたぶらかすというか楽しませるというか、すごく不思議な感じがします。


ホセ・アルカディオ・ブエンディアの息子のひとりはいずれ銃殺される運命にあるようなのですが、そのときに父親と見た「氷」のことを思い出したに違いないと小説の冒頭に書かれていて、なんなんだろうこれは? と感じます。読み進めるうちにわかっていくのだろうか。








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