第63話

ドアを開けて、突っ立っている兄がいた




私は兄を抱きしめた






「クミ、苦しいよ」




「あっ!ゴメン」と私は兄から離れた




兄は笑いながら「いいよ!クミ…」と言って



私を抱きしめてくれた






私は兄の胸の中で




「お兄ちゃん、あのね…お兄ちゃんのことも好きだけど…先生のことも好きだよ」





兄は私の耳元で「いいよ」と答えてくれた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る