第62話

「アヤネ、もしかして…照れてる」とユウキが言った




「うるさい」








「アヤネ…今、声が出たよな!」




確かに声が出た!



もう一回、言ってみよう




「ユウキ、ありがとう」




「アヤネ、声が治ったんだ!



良かった!



治らなかったら、専門医に診て貰おうと思っていたんだ」




「ユウキ、もう大丈夫だよ。ありがとう」と



私は笑顔で答えた




ユウキは嬉し泣きをしていた





ユウキが私のこと、そこまで思っていてくれていたんだと思ったら



私まで嬉し泣きになってしまった

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